Sunday, November 24, 2013

英語オタクの医学生が教える目標別英語の勉強法

英語ができれば可能性が広がる!!

最近実習先で海外からいらっしゃった先生の前で英語プレゼンをしたり講演を通訳したりする機会に多く恵まれ、それを期に色々な方にどうやって英語を勉強したらいいのか聞かれたので、せっかくですし簡単にまとめておこうと思います。

  1. なんとなく英語をやっておきたい人
  2. まだ先の話だけれど将来きちんと英語が喋れるようになりたい人
  3. あと◯ヶ月でTOEFLで☓☓点取らないといけない人

目標別にどの教材を使ってどのように勉強すればいいのか私見を書きなぐっておきましたので少しでも参考になれば嬉しいです。

私自身は帰国子女でもなんでもありませんが、割と数多くの英語スピーチコンテストでの優勝・入賞経験もありますし、TOEFLもビジネススクールの最高峰ハーバード・ビジネス・スクールの要求点数109を超えるくらいは取れていますので、まあ少なくとも毒にはならない程度のアドバイスはできるのではないかなと思います。

特に留学に行きたいとか思っているわけじゃないけど海外旅行中に困らないくらいの英語力になりたい…そんな人にオススメするのが『速読英単語必修編』『音読』です。

「え、いまさら速読英単語なんかやり直すのか…そんなの大学受験までで十分だよ」とブツブツ言う人もいると思いますが、残念ながら日本には速読英単語レベルの内容ですらきちんと話せる人なんてごくわずかしかいません。

「declare…宣言する、明言する…ブツブツ」

このように単語とその意味を一対一で暗記しただけで勉強した気になっていませんか。

確かに大学入試の時なら下線部に declare と書いてあった時に「declare…あ、そうだ、宣言する、申告する、だ」と思い出せたら得点できたかもしれません。

でも海外旅行先で "Do you have anything to declare?" と聞かれた時に即答できず(declare…??ああ、そうだ、宣言する、申告する、だ)などと考えないと思い出せないようなら、税関の職員は何か怪しいものでも持っているのではないかと疑ってあなたのカバンの中身をひっくり返すことでしょう。

このように「単語を見てその意味を理解できること」と「自分でその単語を運用できること」の間には天と地の差があります。単語は文章から独立した単語帳の形で覚えるのではなく、きちんと文脈の中で覚えるのが一番です。

速読英単語は単語帳としては「終わっている」の一言ですが、音読の練習教材としてはとてもよく出来ていると思います。速読英単語には下の画像のように左に英文、右にその日本語訳が書いてある見開きページが70あるのですが、


  1. まずCDの音声を聞く
  2. 自分で読んでみる
  3. お手本CDと一緒に読んでみる(或いはもう一度自分で読んでみる)

これを1セットとして毎日1セット2ページ分音読して下さい。音読なんてこっ恥ずかしいと思うかもしれませんが、言語の基本は音読です。この勉強法なら1日せいぜい10分あればできますし、音読して自分が話している文章を聞くことでリスニング力も鍛えることが出来ます。

注意しなければいけないのは決して週末にまとめてやろうなどと思わないことです。他のことにも共通して言うことが出来ますが、英語はことさら週末にまとめてたくさんやるよりも毎日少しずつ続けるほうが早く修得することが出来ます。

いくらあなたが忙しい人でも1日10分も捻出できない程忙しいということはないでしょう。まずは1日10分、速読英単語の音読から始めてみましょう。


別にいますぐTOEFLを受けないといけないという訳じゃないけれど、将来は海外で研究したり働けるくらいの英語力になりたい…そんな人にオススメするのが『一億人の英文法』『通読』と先ほどの速読英単語の音読です。

「え、いまさら英文法なんて勉強するんですか…英文法なんて大学受験でみっちりやりましたけど全然英語なんて話せるようになりませんでしたよ」全国津々浦々の英語が苦手な人から不満の声が聞こえてくるようです。

しかし、厳しいようですが英文法を理解した気になっているだけで本当は全く分かっていない人が大半なのが現状です。

例えば英文法書の仮定法の項目を開いてみると「仮定法過去、仮定法過去完了、仮定法過去と仮定法過去完了の複合型、ifのない仮定法、with や withoutを使った時の仮定法、I wish 仮定法」などなど…これでもかというくらいに説明が書いてあります。

皆さん大学受験の時にはこれらを丸暗記して試験に臨んだ人が多いと思いますが、果たして英語のネイティブスピーカーたちはこんなことを考えながら仮定法をしゃべっているのでしょうか…??

もちろんそんな訳ありませんよね。ネイティブスピーカーはこのような辞書的分類を暗記しているのではなく何らかのルールに従って英語を話している筈です。

『一億人の英文法』はその「ルール」にフォーカスを当てて作られた文法書で、いままでの辞書的分類の羅列のような文法書からは一線を画した画期的な文法書になっています。

英語だって人間が創りだしたものなのですから、ある表現にはそうなる「理由」が必ずあります。一億人の英文法は表現の裏にどのような「気持ち」があるのか丁寧に明らかにしていて、今までは暗記していた項目をきちんと理解しながら学習することが出来ます。

これを全て読み終わる頃には単なる文法の暗記ではなくて「こういう気持ちだからこうしゃべりたい!!」という言葉本来の使い方を習得できることでしょう。

一億人の英文法は可能ならば2週間、遅くとも1ヶ月くらいでさっさと読み切るのがいいと思います。多少分からないところがあってもさらりと読み進めて、あとは先ほど紹介した速読英単語の音読で実践してみましょう。


留学をするためにあと◯ヶ月以内にTOEFLで☓☓点取らないといけない…そんなことになる前にもっと日頃から勉強しておきましょう!!

…と言ってしまったら元も子もないのでひとつのオススメは『TOEFL TEST 必須英単語5600』『音読』です。

また音読かよ…と思われるかもしれませんが、言語は音読に始まり音読に終わる、リスニングでも自分が発音できない単語は聞き取れないのですから諦めて音読しましょう。

この単語帳も速読英単語と似た構成を取っていて、左に英文のポイント解説、右に英文が書いてある見開きページが60あるので、


  1. まずCDの音声を聞く
  2. 自分で読んでみる
  3. お手本CDと一緒に読んでみる(或いはもう一度自分で読んでみる)

これを1セットとして毎日最低2セット2ページ分音読して下さい。そうすれば1ヶ月でひと通りさらえるはずです。

流石にTOEFL用の教材なので速読英単語のようにすんなりは行きませんが、出てくる文章もTOEFLのReadingでよく出てくる分野・レベルのものなので一度で二度、三度美味しいですよ。

 

もちろん時間がある人は先ほどの①と②で出てきた速読英単語と一億人の英文法を合わせてやることをオススメします。また更に余裕があったらACADEMICという更にレベルの高い単語帳を同じ方法で音読するのもいいでしょう。


ちなみに当然ですがTOEFLを受験することになったら何はさておきTOEFLの公式ページからWEB模試を申し込んでTOEFLはどのような試験なのか、自分が何点くらい取れるのか把握することが重要です。

いつまでに何点取らないといけないのか、自分に足りないものは何なのかを把握することがTOEFL受験の第一歩です。必須英単語5600に加えて自分の苦手分野も適宜勉強しましょう。


いかがだったでしょうか、自分に合いそうな勉強法は見つかりましたか。

もちろん勉強方法は人によって合う合わないがありますからこれらが絶対的な勉強方法だとは思いませんが、少なくともきちんとこなせば必ず力はつくと思っています。

皆が皆英語をしゃべれる必要はないとは思いますが、少なくとも英語を話せるだけで可能性が広がるのは間違いありません

私自身英語以外は底辺も底辺、からっきしダメですが、英語ができるというだけでスピーチコンテストの副賞で1週間アメリカに旅行に行き、1ヶ月間国際会議に参加し 、学長表彰を受け、来年にはワシントンD.C.へ国費留学することが決まっています。

チャンスが目の前にあるのにたかが英語ができないからと諦めるのはとても勿体ないとは思いませんか。「幸運の女神には前髪しかない」英語ができないからと躊躇している間にチャンスを逃さないように今日から英語の勉強を再開してみましょう!!

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